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年初めに外見をチェックしましょう

2020.01.16

チェックリストの写真

いよいよ2020年、オリンピックイヤーの幕開けです。
「今年は新しいことを初めてみよう!」と年初に目標を立てられた方も多いのではないでしょうか。ぜひ、自分の内面だけではなく、外見も磨く1年にしていただけたらと思います。

さて、まずは1年の初めに「あなたが見た目で損をしていないか」簡単なチェックをしてみましょう。

□高校時代から髪型を変えていない
□いつも同じところでヘアカットをしている
□メガネは3年以上同じ形だ
□服やネクタイ選びはパートナーに任せきり
□ここ1年スーツを購入していない
□靴は1足しか持っていない
□穴の開いた靴下をはくときがある
□年齢にあった服の選び方がわからない
□好きな色の服ばかり買ってしまう
□ファッションセンスがないと思う・苦手だ
□カジュアルの服装に自信がない
□鏡を見るのが嫌い
□人は外見ではないと思う

これらの項目について、あなたは普段、意識したことがあるでしょうか?
ほとんど考えたこともない方は、気づかないうちに外見で損をしています。

ほんの少しの「変化」が“自分と相手”を変える

人は直感的な判断で「イメージ」を決定してしまう動物です。その判断にかかる時間は約2秒〜7秒といわれています。ということは、私たちはほとんど初対面の一瞬で「その人のイメージ」を判断しているのです。
初対面の人と会うとき、私たちの脳にインプットされる「見た目」の情報は、大きくわけて次の3つです。

(1)顔(造作・表情)
(2)服装
(3)姿勢・動き(立ち居振る舞い)


この3つの印象を上げれば、対人コミュニケーションで重要な「つかみ(第一印象)」はOK!ということになるわけです。逆に、ここでマイナスの印象を与えてしまうと、それを挽回するのはたいへんです。

この3つのなかで、改善に最も着手しやすく、かつ劇的な効果をあらわすのが、(2)の「服装」です。服装を変えるとその人本来の魅力や特徴が引き出され、表情や振る舞いが堂々と余裕のあるものに変わります。「服装」を変えることで、表情や振る舞いが芋づる式に好転していくのです。

いろいろなネクタイの写真

さて、今回は実際に、ネクタイ1本がきっかけで職場の人間関係が好転した方の実例をご紹介します。

見た目はまじめな体育会系といった印象の弁護士のAさん。ところが内面の特性は「感情豊かなアーティストタイプ」でした。でも、弁護士という職業柄か、Aさんは地味なスタイル一辺倒。パーソナルアイデンティティ分析から「ヘアスタイルを短く刈り込んで、服装も少しクリエイティブな印象にしてみませんか」とご提案しましたが、「おしゃれなどしたことがないので、髪型や服装まで変えるのは・・・」と躊躇されてしまいました。
「では、ネクタイだけでも変えてみませんか?」とおすすめしたところ、「ネクタイくらいなら」と、アドバイスを受け入れてくださいました。それまで、地味なダーク系のネクタイが多かったAさんですが、翌日一緒に選んだ明るいブルー色のネクタイで出勤したところ、とても新鮮な気分で一日が過ごせたというのです。おまけに女性職員の反応も、想像以上でした。女性は案外、こうした変化を見逃さないものです。

それ以来Aさんは、ネクタイで少しずつ冒険をするようになりました。すると、周囲からも「このネクタイだったらスーツの色はこんなのが似合いそう」「このネクタイはAさんに似合いそうね」と、女性職員たちとおしゃれに関する会話がはずむようになっていったのです。
ネクタイ1本から始めた小さな冒険が「おしゃれなんて・・・」と、頑なになっていたAさんの心を開いたのです。元来、内面は「感性豊かなアーティストタイプ」の特長をお持ちだったAさん。長い間封印していた個性が、ネクタイを変えたことをきっかけに、表にあらわれ始めたのです。ポジティブな気持ちになり発想が変わったせいか、仕事ではクライアントとのやり取りがスムーズになりました。こうなると、おしゃれもはじめての体験なのでおもしろくて仕方ない。

その後すっかり積極的になったAさん。2、3ヵ月もすると、はじめは「服や髪型まで変えるのは・・・」と躊躇していた心理的ハードルもすっかり取り払われ、本格的にイメージチェンジに取り組まれたのです。

スーツの男性の写真

男性の場合、「公務員だから」「銀行マンだから」「管理職なので」と、ご自身をどんどん狭い枠に閉じ込めてしまう傾向にあるようです。
服装を変えるといっても、奇抜なことをしたりするわけではありません。服装戦略は、あくまでもその方の内面的魅力を引き出すための手段です。それぞれのTPOに合わせたやり方があります。

紹介した事例のように、まずはネクタイ1本から!
楽しく外見力を磨いて、ワクワク楽しい人生を歩んでください。