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顔の印象を左右する襟の形

2021.11.30

ハンガーラックにかかったシャツの写真


ここ最近話題になったファッションといえば、11月4日の就任会見時の、プロ野球・日本ハムファイターズの新庄剛志監督のド派手なスーツと大きな襟。SNSなどで大きな話題となっていました。
 
「奇抜でハリウッドぽいスーツをつくってほしい」とオーダーした、世界で1着のスーツです。赤のスーツはもちろんですが、目を引いたのは、高さのある襟。新庄監督ならではの着こなしでした。
 
実は、シャツの襟には、実にいろいろな種類があります。今回は、そんな「襟」の形について取り上げます。
 
 

数種類のシャツの写真

代表的な襟の形

・レギュラーカラー
最もスタンダードな形状の襟。レギュラーカラーとは、襟の開きや襟の長さが極端でないものの総称です (時代や流行によって襟の長さや開き具合は多少変化します)。万能なシャツなので、フォーマルからビジネス・ジャケットスタイルまで幅広く対応できます。また、どんなジャケットでもネクタイでも合わせることができます。
 
・ワイドカラー
襟が大きく広がっているのが特徴です。ワイドカラーも定番の種類です。襟の開き角度は100~140度ほど。Vゾーンがすっきりとした印象になります。 開きが大きいぶんネクタイの結び目がよく見えるので、ネクタイの結び目は大きめに結ぶと収まりがよいです。こちらも、 ビジネスからジャケットスタイルまで幅広い着こなしが可能です。
 
・セミワイドカラー
レギュラーとワイドの中間的なデザインの襟です。ビジネスマンらしい印象になり、最近では年令問わず人気があります。こちらもフォーマルでもカジュアルでも着ることができます。また、レギュラーカラーよりも開きが大きいことですっきりした印象を与えることができます。
 
・ボタンダウン
襟の先端を身頃にボタンで留めるようになっているのが特徴です。ややカジュアルな雰囲気になります。 ボタンで留めることにより、ネクタイをしなくても、最上部のボタンを留めていなくても、襟の形をきれいに保ち、さまになります。 クールビズなどノーネクタイでも着用されますし、 ジャケットを着ていなくてもオシャレさを演出することができます。
 
・クレリック
クレリックとは、襟とカフスのみがホワイト、身頃が色付き無地やストライプの生地で作られたシャツのことです。ドレッシーな印象を与えることができます。襟デ ザインはワイドカラー・ボタンダウン等いろいろな形があります。襟とカフスが ホワイトであることが多く、ネクタイとのコーディネートがしやすいです。
 
・スタンドカラー(バンドカラー)
スタンドカラーはネックラインに沿って立てた折返しのない襟の総称です。カジュアルシャツに多くみられますが、近頃は、ビジネスカジュアルの浸透により若者に人気の襟です。ネクタイはしないシャツとなります。
 
 
これらが代表的な襟の形です。正しい名称は知らなくても、だいたい見たことがある、あるいは想像ができると言う方が多いのではないでしょうか。
クールビズでノーネクタイ・ノージャケットのときにはボタンダウンシャツ、逆にフォーマルな場面ではボタンダウンやスタンドカラーは着用しない、などシーンにあった選択が必要です。
 
この他にも、「 ドゥエボットーニカラー 」(第1ボタンの部分にボタンが2つ付いているシャツ)や、「ラウンドカラー」(襟先が丸い形状のもの)など、襟にはさまざまな種類があります。
また、「 ウィングカラー 」( 襟先が三角形に折れたデザイン )のように、 結婚式や披露宴、パーティーなどのフォーマルな場で着用される特別なシャツもあります。実に、シャツの襟の形は奥が深いです。
 
ぜひ、今後ワイシャツを購入したり、オーダーされる際には、「襟の形」に注目してみてください。
シャツの襟は、顔のすぐ近くに位置するので、選ぶ襟の形によって、顔周りの第一印象が左右されます。対面においても、オンラインにおいても、相手の視界に入る部分なので、ぜひ大切なパーツであることを覚えておいてください。
 
 
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