相手によく見られるのは顔?身体全体?
2021.10.30
いよいよ、衆院選の投票日が明日に迫っています。
衆議院が解散し、総選挙の日程が10月19日に公示され、31日投開票。
解散から投開票日までの期間は、戦後最も短い17日間と、異例の選挙戦と言われています。
残念なことに、今回、衆院選の女性候補者は前回を下回る17.7%でした。
今回の衆院選は、2018年に男女の立候補者数の均等を目指す「 政治分野における男女共同参画推進法 」が施行されて初めての選挙です。しかし、女性候補者は全体の2割に届きませんでした。女性の政治参加が進まない現状を打開したいものです。
さて、選挙でおなじみの、選挙ポスター。
規格が決まっているため、顔を大写しにして候補者の名前がはっきりと見えるレイアウトがほとんどです。
こちらのコラムでは、写真についての興味深い分析について取り上げます。
相手によく見られるのは?
アメリカのカリフォルニア州立大学のデイン・アーチャーによる研究です。
デイン氏は、『タイム誌』『ニューズウィーク誌』『Ms.誌』『サンフランシスコ・クロニクル誌』『サンタクルス・センチネル誌』の5つの雑誌に出てくる男性と女性の写真を分析しました。
ただし、
・写真は1人で映っているものに限る
・身体の一部を強調する目的の写真は除く
・ 化粧品や洋服、スポーツ関連商品などの広告を除く
・人と一緒に動物や自動車などが映っているものを除く
という条件です。
このような基準で写真を集めたところ、1,750枚の写真が集まりました。
これらの写真を分析したところ、以下のことがわかりました。
〇男性がモデルの写真では、65%が顔を大写しにしたもの
〇女性がモデルの写真では、45%が顔を大写しにしたものだが、それよりも身体全体映っているもののほうが多い
男性の場合、相手によく見られるのは「顔」であり、
女性の場合は、相手に見られる範囲は「身体全体」という傾向があります。
そのため、男性を見る人は顔に注目するので、男性モデルの写真でも顔が中心になり、女性の場合は身体も見る人が多いので、女性モデルの身体も写されている、とデイン氏は述べています。
さらにデイン氏は、15世紀以降の絵画でも同じ調査を行い、やはり男性は顔を中心に描かれていて、女性は身体を含めて描かれている、という違いを明らかにしました。
この分析結果からも、特に男性は「顔」をよく見られるので、人からどう見られるか、ということを考えるとき、まず真っ先に「顔」の印象に注力すべきです。
一方女性は、顔だけでなく、男性と比較すると、より身体全体の印象まで考える必要があります。
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