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テレビ会議でも見られている目と眉

2020.04.14

PCと男性の手の写真

新型コロナウイルスの影響で世の中は大変な状況となっています。政府の緊急事態宣言を受けて、在宅勤務やテレワークをされている方も多いのではないでしょうか。それに伴い、今まで顔を合わせて行なっていた会議や打ち合せが「web会議」や「テレビ電話」に代わっています。
Face to Faceのコミュニケーションができなくなったことで、相手の温度感がわからなかったり、細かなニュアンスが伝わらなかったりと、もどかしく感じる方もいらっしゃると思います。そこで今回は、コミュニケーションにおける情報源である顔、その中でも“目”と“眉”について取り上げます。

目は口よりも、ものを言う

「初対面の相手、最初にどこを見ますか」という独自のアンケートの結果、約80%の人が顔や顔の中のパーツを見ると答えています。中でも、“目”と答える人はその中の過半数を占めます。
目は意思を表し、眉は感情を表すといいますが、コミュニケーションにおいて、相手と目を合わすことには深い意味があります。

よく、うそをついている子供に母親が言う「お母さんの目を見て言いなさい」とか、後ろめたい気持ちのある夫に対して妻が言う「あなた、私の目を見てそれが言えるの!?」などのセリフをドラマでもよく聞きます。相手と目を合わすことは、本人が話す言語が真実であることを確認し合う大切なコミュニケーションのひとつです。
特に欧米文化では目と目を合わすことはとても重要な社交辞令です。握手のとき、乾杯のとき、ハグと呼ばれる肩を抱き合う前後に目と目を合わせ、仲間であることを確認し合います。
ところが、「お辞儀」の習慣のある日本人にとっては、目と目を合わす瞬間を捉えるタイミングは難しいようです。
日本では欧米と比べてシャイな男性が多く、女性の目を見て話すことが苦手な人も少なくありません。私のスタジオに婚活対策のためにやってくる男性には、目と目を合わすことの重要性をしっかりと体で習得していただきます。

というのも、相手の“目”から多くの情報を読み取ることができるからです。
例えば、部下を叱責しているとき、部下の目が左右に泳いでいれば言い訳を一生懸命考えています。そこで叱責を続けても何も伝わらないことを感じ取り、相手に話させることです。
また、叱責しているあなたの目を穴があくほどじっと見据え、微動たりともしないときは、頭の中は真っ白です。叱責されている事実はわかっていても、何を言われたのかは後でまったく記憶にないと考えた方がいいでしょう。そして、頭を垂れながら叱責しているあなたの目をちらっと盗み見るようなときは、甘えか反抗心のどちらかです。

もしかすると、私たちの目は、口よりも多くの情報を相手に与えているのかも知れません。あなたの目の表情を常に客観的に捉えること、そして相手の目が何を訴えているのかを捉える感性をもつことは、これからのリーダーには重要なスキルです。

男性の目と眉のアップ写真

感情を表す“眉”は上手に整える

コミュニケーションにおいては、相手の目を見て意思を感じ、眉を見て感情を感じていると前述しましたが、なぜ眉が感情を表すといわれるのでしょうか。
仏教の世界では、眉は煩悩です。クライアントである社長がインドに僧侶の修行に行かれた時、最初に眉を剃られたそうです。それには修行前に煩悩を捨てると言う意味合いがあるとのこと。
考えてみれば、実際に眉のない人と対面すると恐怖感を覚えるのは、相手から感情を感じないからかもしれません。

日常のコミュニケーションにおいて、相手の顔を見ていると、眉は表情に合わせてダイナミックに動きます。驚いたり嬉しいときには眉は上昇し、考え込んだり困ったときには眉は下がります。そこに毛の存在感があるからこそ、その上下運動が際立ち、私たちは相手の表情とともに、感情を読み取りやすくなるのです。

また、眉には性別と年齢によって特色があります。女性よりも男性のほうが平均的に眉は濃く、立派です。これが男らしさのシンボルともいわれます。そして、生まれたばかりの赤ちゃんの眉は薄く、青年期には立派な眉に変化していきます。さらに年齢を重ねていくと、ところどころ異常に伸びている眉が存在し始めます。長老眉と称される眉は、熟年男性のシンボルでしょう。
濃く長い眉を携えている人からは貫禄があり、落ち着いた印象を感じるのは、こういった年齢的な変化の証かも知れません。

最近、男性にも眉を整える人が多くなりましたが、それはとてもよい傾向だと思います。ただし、処理しすぎる眉は若すぎる印象を醸し出し、まったく処理していないボウボウの眉は年老いた印象を醸し出します

眉の整え方ですが、目立って長い毛は、ハサミで適度な長さにカットします。よく細く剃っている人を見かけますが、表情が薄っぺらく、冷ややかに見えるので避けましょう。もともと太い眉の人は、それが個性であり、やる気や頼もしさを表すため、できるだけ生かしたいもの。とはいえ、一番大切なのは、持って生まれた眉の太さや濃さではなく、眉に上昇線があるということです。そのため、眉尻の下の部分をカットしておくことがもっとも望ましい整え方といえます。

また、眉に自信が持てたら、眉が見える髪型にしておくことも重要なポイントです。眉が隠れてしまうと表情がとらえにくくなり、自身をアピールできません。髪型と眉の関係ひとつに、あなたのアピール力が関わってくるのです。

最後に、対面での打ち合せではなく、web会議、テレビ電話でも目と眉は相手に見られています。目と眉は、意思と感情を表す大切なコミュニケーションの情報源であることをぜひ覚えておいてください。


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