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印象は「髪型」で9割変わる

2020.03.18

男性のヘアカットの写真

『ヘアは服装よりも繊細なファッションである』これは理美容業界で語り伝えられているフレーズですが、ビジネスパーソンへ髪型を指南し続けて20年以上になる私も同感する言葉です。多くの方々が新年度を迎える4月に入る前に、ぜひヘアカットされることをおすすめします。

さて、世間一般では「髪は女の命」などと言いますが、実は男性の方が髪型に対して繊細であるといっても過言ではありません。それゆえ、私のアドバイスももしかすると耳をふさぎたくなる部分があるかもしれませんが、これまでスタジオを訪れてくださった方で、髪について正面からアドバイスをし、実践していただいた方に、喜んでいただけなかったことはありません。

女性は環境が変化する度に髪型を変えます。会社の役職が変わったとき、単に気分を変えたいとき、いろいろな節目で髪型を大胆に変えることを躊躇しません。女性誌を見ても年に数回はヘアスタイル特集が組まれ、大きな変化はタブーとされる女優でさえ、ダイナミックな髪型にチャレンジしています。

一方、男性はというと、若き日の髪型をなかなか変えられず、一生それを引きずって生きている人も少なくありません。10年前とヘアスタイルが同じ人もよく見かけます。ビートルズ世代といわれる団塊世代の男性たちは、長い髪にあこがれ、未だに短髪を嫌う人も少なくありません。頭頂部が薄くなってきても、長髪にこだわります。他人が頭の上から見れば歴然と頭頂部が薄いことはわかるにもかかわらず、正面から見た自分の姿だけを昔の面影のまま保とうとしてしまいます。
いくつになっても若かりし頃の髪型を続ける姿は、どんな人でも、いずれ痛々しく見えるときが来ます。世代毎の魅力や社会における役割を考えれば、コミュニケーションの原点となる見た目のデザインのひとつである髪型を変化させていくことは当然のことです。

スキンヘッドの男性の写真

ワンパターンのヘアスタイルはやめる

ヘアスタイルが同じなのは、保守的で消極的な印象を与えてしまい、特に女性からは、頼れるように見えない、成長する気のない人と判断されてしまいます。

例えば、お堅い職業(銀行や金融関係など)の方によく見られる七三分けを貫いてきた人は、まずヘアスタイルを変えてみることをおすすめします。基本はサイドとバックを短く刈り込み、トップをそれより少し長くするスッキリスタイルです。
また、薄い頭髪を隠そうとするのもやめた方がいいでしょう。カツラをつけることもおすすめしません。潔く全体を短くカットしてしまった方が素敵です。

私のスタジオでいわゆるバーコードヘアをばっさりカットし、大胆に変化を遂げた数十人の紳士を観てきましたが、見た目以上に態度や内面に素敵な変化が起きます。喜ぶのは本人だけでなく、家族や部下、あるいは顧客という身の回りの人であることを、実際髪型の変化を経験した本人たちは痛感するようです。
ビジネスの世界で伸び続けるには、過去の栄光にしがみつかないことだと言います。まさに、外見の中でも髪型はその象徴であり、時代や自らの変化に伴い、変えて行くことが必須です。
さらに、髪型を変えてみることで、新たなファッションに挑戦できることが嬉しい副産物です。これまでなかなか挑戦できなかったクールビズスタイルを、髪型を変えることで意外とスムーズに挑戦できたという男性をたくさん見てきました。

髪型を変えた結果、人生に彩りが生まれます。仕事だけでなく、プライベートにおいても華やかさを添えてくれる新たな髪型への挑戦、ぜひ試みていただきたいと思います。


ヘアデザインカットはパーソナルデザインスタジオで
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