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外見は短所を隠さず長所を生かす

2021.04.28

ピンクのネクタイの男性の写真


ベストセラーのマーカス・バッキンガム、ドナルド・O・クリフトン著『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』をお読みになったことはありますか?
自分の5つの強みを見出し、それを活かすための指南書です。

成功をおさめた人に共通することは、自分の才能とその活かし方を知っており、欠点をも強みに変えてしまうというところです。
ビジネスの世界に身を置く読者であれば、欠点を直す努力をするよりも、長所に磨きをかけたほうがビジネスにおける強みにつながることは既知のはずです。

ところが、外見の話となるとこの法則はすっかり頭から抜けてしまうようです。
童顔で悩むビジネスマンの多くは、貫録を出すために大きめのスーツを身にまとい、髪型をオールバックに固めるなどの努力をしたり、ときにはヒゲを生やすなどといった努力までする人も見かけますが、客観的に見れば・・・痛々しささえ感じます。

一方、強面で悩むビジネスマンは、ネクタイをパステル系のピンクやグリーンなどにすることで柔らかさ親しみやすさを醸し出そうとします。が、この場合も顔のデザインと装いのデザインがちぐはぐで逆に顔のいかつさが目立ってしまいます。

女性の場合は、もともとの顔立ちが野性的であるにもかかわらず、かわいらしい女性に憧れ、メルヘン風に装ったり、顔が長いことを気にして髪を伸ばしてごまかそうとしたり・・・


太った男性の写真


前述のどのケースも、欠点を隠すための努力であり、強みを活かすことにはなりません。
童顔の人が貫録を出そうとしていくら努力しても、本来貫録を備えた人に勝ち目はない。強面の人が親しみやすさを出すためにいくら努力をしても、本来親しみやすさを備えた人には太刀打ちできません。
内面のことだったらわかっていても、外見となるとなぜか落とし穴にハマってしまうのです。
つまり、あなたが内面の強みを知り、それを活かすために日々努力しているように、外見においてもまずはあなたの強みは何かを知ることが重要です。

童顔であれば、「若々しい感性」「明るさ」「素直さ」「フットワークの軽さ」「親しみやすさ」などが外見印象の強みといえるでしょう。
強面であれば、「貫録」「頼りがい」「ダイナミック」「押しが強い」「物事に動じない」などが外見印象の強みです。

いいかえれば、それらは武器です。童顔にオールバックでは「若々しい感性」という武器の効果は半減し、強面にパステルピンクのネクタイでは「押しの強さ」という武器の価値がなくなります。


さらに具体的な例を挙げてみましょう。アメリカでは太っていると出世できないといわれるようです。痩せたいのに痩せられないのであれば、自己管理ができていないといわれても仕方ありません。もし、今太っているあなたがそれを気にしてくよくよしながらその身を目立たせないように努力しているなら、心を鬼にして死ぬ気で痩せましょう。
それができないのであれば、太っているのを欠点と思うのではなく、おおらかで貫禄があると捉え、武器として活用するのです。

今現在の自分の外見印象の強み、つまり武器を正しく知り、その武器を最大限活かすための髪型や服装、姿勢、話し方、立ち振る舞いは何かを戦略的にデザインすること。
意識したことのなかった方も、やっていただければ確実に武器は磨かれていくはずです。


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